金沢海みらい図書館

石川, Japan
Foto © Satoshi Asakawa
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Architekten
工藤和美 + 堀場弘 / シーラカンス K&H
Jahr
2011

未来の図書館

知りたい、本を読んで楽しみたい、想像の世界を旅したい、そうした読書体験は、経済的な豊かさとは別の心の豊かさを感じさせてくれるものの一つだと考えます。その意味で、たくさんの本に囲まれた空間を実現することは、豊かな新しい公共的な価値の創造につながるに違いありません。

 

日本における図書館は、従来の収蔵、貸出し型から、滞在型図書館へ向かっています。保存、閲覧、管理の3部門構成のうち、閲覧やそれ以外の機能が充実している傾向を反映して、この図書館では閉架書庫としてコンパクトな自動化書庫が導入され、更にホールや集会室など地域の公民館的な交流機能が複合されています。新しい地域コミュニティの核としても期待される図書館です。

 

こうした公共図書館にとって最も大切なことは、気持ちよく本が読めるリーディングルームがあることだと考えました。多くの本が集まった場所で、実存する本に囲まれて本を読む豊かさが体験できること。便利な電子書籍では味わえない本の圧倒的な存在感。図書館として本が集積された場所と人のための空間として、約45m×45mの平面、高さ約12mの空間を25本の柱が支え、「パンチングウオール」が取り囲む単純な空間を提案しました。

この大きな空気のボリューム感が、図書館らしいリーディングスペースを表現しています。

 

つまり、本を読む空気をデザインしたいと考えたわけです。やわらかい光に満たされた、外のような開放感。森のような静けさと落ち着きのあるワンルーム型の図書館です。そうした空気を実現している空間の一つにアンリ・ラ・ブルースト設計によるパリの旧国立図書館(19世紀の最先端の新しい鉄の技術を使った名作)があります。時代を超えて、変化しながら本と人が混ざり合う関係が持続されています。こうした単純なはこは、自由度があって、情報化時代の中で今後変化していく様々なメディアの混在を許容できる空間でもあります。

 

全体の構成は、内部の3層の床に大きなハコをかぶせたようなもので私達は、「ケーキのはこ」と呼んでいます。大きな気積を持つ閲覧室の、「パンチングウオール」という大きな外壁は、一様に柔らかな光を取り入れるように6000個もの小さな開口(200、250,300φ)が一面に広がり、壁面全体で地震力を負担します。大きな空間を快適するために、床下を利用したオンドル式の暖冷房のほか、屋根には大きな自然換気口を設けて、中間期には快適な室内環境を確保しています。緻密に計算された美しい「ケーキのハコ」による空間は、市街化されつつある金沢市の西部地域において新しいシンボルとなることが期待されています。

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