2階個室Aから、書庫とその向こうの個室B、道路際の書庫を望む。 本棚は青に塗られ、本の重々しさから解放される。
写真 © 新建築社
2階の個室Aを見る。上部の浮き床がロフトになり、床下は、逆梁による床下収納。重層的に空間を利用することで、限られた面積を補っている。
写真 © フューチャースケープ建築設計事務所
この家のルールである、白、黒、青の3色のコンビネーションの様子。3つの色の重なりが偶発的に現れる。
写真 © フューチャースケープ建築設計事務所
2階の個室B。書庫からの光が明るく入って来る。
写真 © フューチャースケープ建築設計事務所
2階の個室と書庫の間の折戸を開いた状態。開くと書庫と個室がつながり、2階全体が、一つながりの空間となる。
写真 © フューチャースケープ建築設計事務所
2階の個室と書庫の間の折戸は、開閉できる。閉じると、各スペースは、独立性の高い空間になる。
写真 © フューチャースケープ建築設計事務所
書庫。2つの部屋を結ぶつなぎ空間であり、折戸を開けると、2階が1室空間となる。
写真 © フューチャースケープ建築設計事務所
1階玄関。2階のグレーチングの床経由で、トップライトおよび道路側の大窓から、光が落ち、風が通る。
写真 © フューチャースケープ建築設計事務所
1階玄関は、南の庭と北の駐車スペースを結ぶ土間となる。外に出ることなく、2つの屋外空間を行き来し、屋外が室内空間の延長のようになる。
写真 © フューチャースケープ建築設計事務所
道路に面した外観。1階は道路に近いので、窓を設けず、プライバシーを確保できる2階の高さに大きな窓を設けている。
写真 © フューチャースケープ建築設計事務所
自然光と自然風の流れ。書庫は、光と風を通す垂直の空間となっている。
図面 © フューチャースケープ建築設計事務所

White Blue Black

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場所
Mitaka, 東京, 日本
1997
Structural Design
佐野建築構造設計事務所

たくさんの蔵書を持つ住宅。

家の仕上を3つの色に分けるというルールを設定した。白:家の骨格、黒:家を支える補助的な部品、青:本棚。青は、本の重さの印象を軽くするための色として、白と黒は、座標としての色として選ばれた。

ルールが家のインテリアを自動的に決定するため、3色の偶然のコンビネーションで、思い掛けない空間が出現する。それが、さまざまな物の侵入により生まれる空間の凡庸化を防ぐ効果も持つ。

ふつうの家では、本棚は、部屋の壁に沿って設置されたり、閉じられた書庫に設置されるが、この住宅では、書庫は、2つの部屋を結ぶつなぎ空間となっている。建具を開け放すと、すべての部屋がひとつながりとなる。

書庫は、自然光と自然風を通す垂直の空間としても機能する。書庫の床は、FRPグレーチングとなっており、紫外線防水フィルムの貼られたトップライトからの光が、1階まで落ちるようになっている。風は、1階から、グレーチングを通して、トップライト下の高窓まで上がり、熱と湿気を排出する。

https://www.future-scape.co.jp/g200303works/g200303worksimage/g2003a16whiteblueblack/g2003a16whiteblueblack.html

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